私の日常のアニメ化!!!

私の日常に起こった事をイラストと音楽を添えて投稿していきます。

おじいさんが倒れていた。

先週の土曜日の午前、娘が「サンリオコラボのジュースが飲みたい」と言い出し
”果汁工房果琳”というジュース屋さんに行くことになりました。
その日はカンカン照りの晴れでジュースもおいしいだろうなあと思いながら家族4人で車に乗り出発しました。
そのジュース屋さんは人気の大手ショッピングモールに入っていて大きな道で普通に行こうとすると渋滞に巻き込まれるので抜け道を使いショッピングモールに向かいました。
抜け道の車がギリギリすれ違いできるセンターラインの無い1車線の道路を走行中、異常な光景が目に飛び込んできます。
 
道を横切るようにおじいさんが倒れていたのです。
 
この道は車通りがそこそこあり、前の車はおじいさんを大きく避けて走り去っていきました。
このまま放置しておくと、いつかおじいさんが轢かれてしまうと感じ、脇に車を止め、嫁と私でおじいさんの所へ駆けつけることに
2人でおじいさんを起こし介抱すると痙攣を起こしていたので熱中症の疑いがあります。
そうこうしていると、多分営業回りの作業服を着た人の良さそうなおじさんと、
ガラの悪そうなカップル(彼女の方は鼻ピアスをしていました)が駆けつけてくれて、
しかもガラの悪そうなカップルはスポーツドリンクまで買ってきてくれていました。
 
人は見かけによらないし優しい人たちがこんなにも駆けつけてくれて世の中捨てたもんじゃないなと少し嬉しくなりました。
 
みんなで介抱し、作業服を着たおじさんが社用車から段ボールを持ってきてくれて日陰を作り、
おじいさんはだいぶ回復したように見え、少し話せるように
 
幸い家がすぐソバらしく、私とガラの悪いお兄さんで肩を貸し家まで送ると提案したのですが、
 
じいさん『もう大丈夫なんで皆さん行ってください』
 
と返答されました。しかもスポーツドリンクもいらないと
 
私『いやいや、心配なんで家まで送り届けますよ。スポーツドリンクも少し飲んでください』
 
と言いましたが、昼まで畑仕事やらないといかんと言い張り、私たちの言う事を聞いてくれません。
このまま置いていくような薄情なことはできないし、このカンカン照りの中、最悪の事態も起こりえます。
じいさんが、ただ首を縦に振ってくれたら私たちは解放されるのに!少しイラついてしまいました。
なかなか現実はテレビドラマのようにうまくいきません。
その押し問答がしばらく続き、とうとう私たちが折れて置いていくことになってしまいました。
集まったみんな少し首を傾げながら車に戻っていました。
ただどうしても心配だったので車の中で警察に電話して見回りをしてもらうことにしました。
 
その後、ショッピングモールに付き、念願のサンリオコラボジュースを飲むことができました。
普段は家に帰りご飯を作って食べるのですが、じいさんへの説得に時間を取られその時すでに12時を回ってしまっていました。
結局説得できなかったんですけどね。
仕方なくその日はイートインで食べることに、家族4人いるので5,000円くらいかかりました。
 
私『ランチで5,000円かよ。トホホ』
 
と何とも言えない気持ちで帰路に付きました。
 
後日、警察から連絡があり、じいさんの息子さんがお礼の電話をしたいから連絡先教えていいか聞かれ、じいさんがどうなったのか気になったのもあり承諾しました。
その後しばらくして息子さんから電話があり、じいさんは救急車に運ばれたけど助かったという話を聞け一安心しました。
警察の見回りが無ければ危険な状態だったらしく本当に感謝されました。
 
そんな話を会社の、奥さんが介護職をしている後輩に話したところ、
じいさんばあさんは、自分のやりたい事を否定されると頑固になってしまうので、容認しつつ誘導したほうがいいと奥さんが言っていたと教えてくれました。
 
今回の件があったので子供に接するようになんだなぁと妙に納得しました。
 
まあ、善い行いをしたとしても良いことが起こるとは限らない世の中ですが
これに懲りずに善い行いをしていこうと思います。
 
本当の親切とは、親切にするなどとは考えもせず行われる。 老子
 
今の私にぴったりの言葉です。
 
ばってん少女隊 でんでらりゅーば!