私の日常のアニメ化!!!

私の日常に起こった事をイラストと音楽を添えて投稿していきます。

おじさんが語るおじさんの生態

先日、娘がクレヨンしんちゃんを見ているのを何気なく横目で見ていました。そのアニメの中で、しんちゃんの父親、ひろしがテレビを見ながらビールを飲んでいるシーンがありました。テレビには水着姿のお姉さんが映っていて、ひろしが「お風呂上りにビールを飲みながら水着のお姉さんを見るのは最高だ」と満足げに言うのです。それを見た私は、思わず「本当、貴族の遊びだよなそれ」と口走ってしまいました。

その瞬間、ハッとしました。少年だった頃、親戚のおじさんがテレビに向かって下品なことをしゃべっていたのを思い出し、背筋が凍ったのです。あの時の私は、「テレビに話しかけたって返事が来るわけでもないのに、変なおじさんだな。ボクはこんな人にはなりたくないな」と思っていました。しかし、かつての自分が、テレビに向かって話しかける親戚のおじさんを見て抱いた違和感。「ボクはこんな人にはなりたくない」。そう思っていたはずなのに、気づけば同じことをしてしまっている。そう、おじさんという生き物は、テレビに話しかけてしまうのです。

 

私の家の近くに、若くて可愛らしい店員さんばかりがいるラーメン屋があります。噂によると、その店はおじさん達をターゲットにしていて、若い女性が接客することでおじさんの気分が良くなるという大将の策略なのだそうです。そのおかげで、いつもその店は繁盛しています。確かに、若い女性の笑顔での接客には、つい気分が良くなってしまいます。

悔しいですが私たちおじさんは、こうして簡単に気分が良くなる本当にチョロい生き物なのです。いつも虐げられている分、少しのおもてなしや優しさで、心が満たされてしまう。そんな自分が少し情けなくも感じますが、逆らえない事実でもあります。

昔は、年を取るということはもっと尊厳のあることだと思っていました。人生経験を積んで、落ち着いた大人になるのだと。しかし、現実は違いました。少年だった頃の私が憧れていた大人の姿は、どこにも見当たらないのです。むしろ、あの頃のおじさん達がやっていたことを、今の私がそのまま繰り返しているだけ。テレビに話しかけ、若い女性店員に浮かれてしまう。

あの頃の少年の自分に、今の私の姿を見せたら、どんな顔をするだろうか。きっとがっかりするに違いありません。しかし、これが現実なのです。年を取るということは、そんなに格好良いものではないのです。

テレビに話しかけるのも、若い女性に浮かれるのも、おじさんの生態の一部なのですが、さすがに情けないので少しでも良くなるように努力はしようと思います。

完全に変わることは難しいですがテレビに話しかけないのと、若い女性に浮かれてしまっても表情には出さず、それだけで飲食店などを評価することはしないようにしたいと思います。

皆さんも、いつかはおじさんになる日が来るでしょう。その時、自分がどうなるのか、想像してみてください。きっと、今の私のように、自分の生態に驚き、そして受け入れるしかないのだと思います。

 

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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