今日は少し自分語りをします。
今年の初め、私はついに会社を辞めようと考え始めました。今の会社は本当にいい会社です。社員は100人規模の小さな会社ですが夜勤もなく、残業も自由。残業があっても2時間程度、有休も自由に取れる。
このブラック企業が蔓延する世の中で、一輪の花のように咲いているような存在です。
中途採用で今の会社に入る前、私は超絶ブラック企業に勤めていました。月曜から土曜は朝8時から夜11時まで、日曜日も朝8時から夕方5時まで働かされました。そんな地獄のような環境から解放されて、今の会社に入った時、「ホワイト企業は都市伝説ではなかったんだ」と衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。
今では私も中間管理職として役職が付き、実務はほとんどせずにマネジメントや管理の仕事をしています。人間関係も良好で、私が現場を持っていた頃の仲間で20代後半から30代中盤の後輩たちと月一でサウナに行くほどです。
しかし、そんな素晴らしい会社を辞めようと思った理由があります。
うちの会社に新卒で入ってくる社員たちは、他の会社を知らないため、このホワイトな環境を当たり前だと勘違いしています。年に少しある忙しい時期に残業や休日出勤をお願いすると嫌がり、協力してくれません。私が実務をやっていた頃は、良い待遇の会社のために頑張ろうと協力する人間が多かったのですが、最近入ってくる新卒社員たちは、自分のプライベートを最優先に考え、協力性が低いのです。
この状況を見て見ぬふりをして指導しない職長にも不満が募りました。その結果、私たちの世代への負担が増え、ストレスも溜まる一方です。さらに、こんなに緩い会社なので、給料も低いという問題もあります。
もう、こいつらとは付き合ってられんと、私は自分が持っている資格を生かして独立しようと思い立ちました。土日に職人さんの所へ勉強させてもらうために1人親方の元でアルバイトを始めました。その業界は頑張り次第で年収八桁を稼げる仕事です。しかし、この仕事は本当に厳しく、リスクも高く、とても気を使いますし危険な作業も伴います。この令和の時代に信じられないような危険作業も目の当たりにしました。平日の仕事がいかに安全第一でキチンとしているのかがわかりました。
1カ月土日無く働き続けた時に気付きました。
「忘れかけていたけど、社会ってめちゃくちゃ厳しいんだったんだよな。」
「今の会社って本当に最高だ。」
「後輩達とサウナ行きたい。」
ということです。現実の厳しさに直面し、今の会社の素晴らしさを再認識しました。このぬるい環境でこれぐらいの給料でボーナスも貰えるなら充分じゃないかと、若いヤツらが協力的じゃなくてもオレたちが頑張れば良いじゃないかと。それに土日のアルバイトに比べれば頑張ってもいないしと。
そして、私はアルバイトを辞め、今の会社に留まることを決意しました。
結局、私は自分の今の状況に甘えて会社から飛び出すことができませんでした。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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【imase】でもね、たまには