皆さんにはお気に入りのファミリーレストランがありますか？
私は数あるファミリーレストランの中でも、「サイゼリヤ」が一番のお気に入りです。いや、正確に言うと、外食全体の中でもトップクラスに入るくらい好きです。サイゼリヤの何がそんなに魅力的なのかというと、まずその美味しさとコストパフォーマンスの高さです。そして何より、私の学生時代の思い出が詰まっているからです。
大学時代、私の通っていたキャンパスの近くにはサイゼリヤがありました。友人たちと無駄に夜遅くまで語り合ったり、試験前の一息つきに訪れたりと、数え切れないほど通いました。サイゼリヤに入ると、その頃の記憶が鮮明に蘇り、どこか懐かしく切ない気持ちになります。
一言で言うとサイゼリヤはエモいです。
肝心の料理についてですが、私のおすすめは「ミラノ風ドリア」と「アロスティチーニ」です。ミラノ風ドリアは定番中の定番ですが、やっぱり外せません。ターメリックライスにホワイトソースとミートソースが絡み合うその一皿は、まるでミケランジェロの絵画のようです。口に運ぶたびに、その絶妙なハーモニーに心が躍ります。
一方、アロスティチーニはラムの串焼きで、ラムの独特の香りをほんのりと残しつつ、スパイシーな香辛料が効いている一品です。ラムの風味が口の中で広がり、食べるたびに新たな発見があるような気がします。そしてお酒にめちゃくちゃ合うと思います。
家から3キロ程の場所にサイゼリヤはあるのだが、もし「サイゼ飲み」があるのなら歩いていくのも苦ではないです。というか実際に歩いた事があります。グラスワイン100円は凄い魅力ですよね。
また、サイゼリヤのもう一つの楽しみとして、難易度の高い間違い探しがあります。家族と一緒に行くときに楽しむのは勿論、同僚(全員30オーバー)と訪れた時も、この間違い探しがテーブルを盛り上げてくれます。30オーバーの男たちが、30年以上鍛え上げた頭脳で間違い探しに挑戦した結果、最後の一つが見つからず途方に暮れ、涙ながらにお会計をした、ほろ苦い思い出も良い思い出です。
40歳になった今でも、サイゼリヤは私にとって特別な場所です。忙しい日常の中で、ふとサイゼリヤに立ち寄ると、学生時代の無邪気な自分に戻れるような気がします。あの頃の自分と今の自分が交錯する瞬間、どこか懐かしく、少しだけ切ない気持ちになります。
サイゼリヤで過ごした時間は、私にとって宝物のような思い出です。
これからも、サイゼリヤでのひとときを大切にしていきたいと思います。美味しい料理と共に、過去の自分に会いに行く時間。それが、私にとってのささやかな幸せです。皆さんも、もしサイゼリヤに行く機会があれば、ぜひ「ミラノ風ドリア」と「アロスティチーニ」を試してみてください。そして、間違い探しにも挑戦してみてください。その楽しさと、そこに込められた思い出の深さに、きっと共感していただけると思います。
サイゼリヤは、私にとってただのレストランではありません。過去と現在をつなぐ、大切な場所なのです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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